今回は、出産手当金を最大限貰うために意識すべきことをご紹介します。
加入している健康保険により違いがあります。
私の会社は協会けんぽですので、協会けんぽの場合をご紹介します。
目次
結論
出産手当金を最大化するためには、
3ヶ月連続で給与が下がらないようにすること
有給は最後にまとめてとらないこと(最後の一月はまとめてOK)
総務部署の人と積極的にコミュニケーションを図ること
以上3点がポイントとなります。
実際に私は出産手当金を100万円以上いただく事ができました!
出産・育児に関わるお金について

出産・育児にかかわるお金は
- 出産手当金
- 出産育児一時金
- 育児休業給付金
等様々ありますが、今回は【出産手当金】についてご紹介します。
この手当と育児休業給付金の2つは、従業員として働く妊婦さんは必ず意識するところだと思います。
参考になる人、ならない人

私は営業職で、歩合の変動が大きい仕事をしています。
今回の記事は
- 営業職/歩合の変動が大きい人
- 繁忙期・閑散期で残業時間や業績にばらつきがあり、季節ごとに波がある人
- 妊娠の経過が順調な人
向けです。
- 自営業・専業主婦の方
- 給与が毎月一定の人、変動があっても月1~2万の人
は、産休手当てについては参考になりませんが、育児休業給付金に関しては一部参考にできる情報がございますので、 ぜひそちらの記事もご覧ください。
記事が出来上がりました ↓
出産手当金とは
出産手当金は、皆さんが毎月納めている健康保険から支払われるお金です。
出産手当金は出産日以前42日(多胎児の場合は98日)~出産日の翌日以降56日の範囲内で、会社を休み、給与の支払いがなかった場合に支払われます。
産前産後の約3ヶ月間の収入をカバーしてくれる超大切なお金です!
出産手当金が何を基準にして計算されるかというと、
標準月額報酬を基に計算されます!!!
1日当たりの金額は
【支給開始日の以前12ヶ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×(2/3)
で計算されます。
月収ごとの目安は下記となります。
標準報酬月額平均額 20万…【1日当たり】4,444円。【総額】435,512円
平均額30万 …【1日当たり】6,666円。【総額】653,268円
平均額 40万…【1日当たり】8,888円。【総額】871,024円
平均額 50万…【1日当たり】11,111円。【総額】1,088,878円
※これらの手当ては非課税&保険料も免除なので、全額振り込まれます。
詳細は、ご自身が加入している健康保険組合のHPを見てみてくださいね。
保険組合によっては付加給付があったり一時金が出たりするところもあるみたいです!
ちなみに私の標準報酬月額平均値は約58万でした。
標準報酬月額とは
さて、標準報酬月額とはなんぞや?と思われる方もいるかもしれません。標準報酬月額とは、都道府県ごとに決められた給与ランクの一覧です。このランクを基に、毎月の保険料が決定されます。
この標準月額報酬が変わるタイミングは大きく2つです。
10月…その年の4~6月の標準月額報酬を基に決定されます(9月~翌年8月就業分(10月~翌9月支払い分)の保険料が決まる)
随時…決定された標準月額報酬から昇給などで給与が変わり、3ヶ月間継続して報酬ランクが変わったときに随時変更されます
つまり、産休に入る前の2ヶ月間なら、給与が減っていても随時改定に引っかかることが無いので、出産手当金を最大化したい場合は気にする必要はありません。
育児休業給付金の場合は異なるため、どちらも最大化したい場合はこれからアップする育児休業給付金最大化の記事もお読み下さいね
例えば顧客の引継ぎを妊娠がわかってからすぐ行ってしまうと、産休に入るまで半年近く歩合が減るので、随時改定にひっかかる可能性があります。あとは、余った有給を産休前にドンと消化して(例えば30日とか40日とかある人)しまうと、引継ぎ+有給で3ヶ月以上収入ランクが変わってしまい随時改定にひっかかる恐れがあります。
営業職で頑張ってきたのに、最後の最後で手当てが大幅減してしまうのは本当にもったいない!
不明点は総務部署にとにかく相談
自分の標準月額報酬がいくらなのかは会社の総務に確認すれば教えてもらえます。ただ、
私は安定期に入った頃に「産休育休の手当てを最大にしたいが、どのくらいのペースで働くのが良い?」と相談してみたら色々調べてくれ、お得な制度をいくつか教えてもらえてとても助かりました。ただ、、
総務の人にも、産休育休手続きに慣れた人とそうでない人がいるよ!
総務の方にも詳しい方とそうでない方がいると思うので、手取り足取り教えてもらおうというよりかは、
まずは自分で制度を調べてみることも大切です!
投資ワーママの体験談

私は切迫気味でしたがリモートワーク等で負担を減らしながら、有給は産休入り4,5ヶ月前からコンスタントに消化し始め、顧客の引継ぎは産休前2ヶ月から始めました。
おかげで、産前2ヶ月前の給与も歩合がバッチリついており、収入も手当も最大化することができました!
営業職で産休育休をとった社員があまりいなかったので、ありがたいことに希望通りのスケジュールを組ませてもらえました。同僚からは煙たがられていたかもしれませんが、私は会社でちゃんと成果を出していたので文句は言われませんでしたし、もし影で言われても気になりません。
私が会社にいくら尽くしても、会社が私にしてくれることには限度があります。
会社はお給料をくれる大切な存在だし、一緒に働く仲間もとても大切ですが、会社は子供を産んではくれません。
産休育休に関して【この社員は頑張ってたから手当てを増額してあげよう】等の采配も会社には出来ず、国や機関の制度に則って手続きをするだけです。
せっかく成果によって給与が変わる営業職をしている女性の皆さんには、働いた分の恩恵を出産時にこそ受けてほしいと思いました。
これから妊娠・出産を考えている営業女子の皆さん、是非上記の所を意識してみてください。
育児休業給付金を最大化する方法はこちらをご覧ください↓