前回の記事の続きです。育児休業給付金を最大化するために必要なことをご紹介 したいと思います。
管轄のハローワークにより見解が違う可能性もありますので、気になる場合はハローワークへご確認ください。
目次
結論
育児休業給付金を最大化するためには、、、
産休に入るまでの半年間(産休に入る日が含まれる月は除く)の給与額面(残業代・交通費込み)をできる限り最大化すること!!
以上。シンプル!これが大切です。
参考になる人、ならない人
私は営業職で、歩合の変動が大きい仕事をしています。今回の記事は
- 営業職/歩合の変動が大きい人
- 繁忙期・閑散期で残業時間や業績にばらつきがあり、季節ごとに波がある人
- かつ妊娠の経過が順調な方
には参考になるかと思います。
逆に
- 自営業・専業主婦の方
- 給与が毎月一定の人(残業代も定額等)
はあまり参考にならないかもしれません。
ですがもしご興味があれば是非ご覧ください。
無事に出産することが大前提です。
育児休業給付金とは

育児休業給付金は、皆さんが毎月納めている雇用保険から支払われるお金です。
産休手当金と育休手当、管轄が違うのでごっちゃにしないように気をつけましょう。
育児休業給付金は、出産手当金が終わってから、最大で子供が2歳の誕生日を迎えるまでもらえる超絶大切なお金です 。
2年間育児休暇をとる場合、合計数百万ともらえるお金なので、めちゃめちゃ大切です。
育児休業給付金は休業開始時賃金日額を基に計算されます。
育児休業を開始する前6ヵ月間の賃金を180で割って計算されます。
【ここで言う賃金は、残業手当、通勤手当、住宅手当などを含む給与額面のことです。】
月収ごとの目安は下記となります。
額面総額20万…【育休開始から180日まで】月額133,986円。【181日以降】99,990円
額面総額230…【育休開始から180日まで】月額201,000円。【181日以降】150,000円
額面総額40万…【育休開始から180日まで】月額267,993円。【181日以降】199,995円
額面総額50万…【育休開始から180日まで】月額305,721円。【181日以降】228,150円
ここで注意が必要なのが、出産手当金とは違い、育児休業給付金には上限と下限があります。
賃金月額の上限
- 賃金月額
- 上限額:45万6,300円
- 下限額:7万7,220円
- 支給限度額
- 育児休業開始から180日(67%):30万5,721円
- 育児休業開始から181日目以降(50%):22万8,150円
支給限度額を越えている場合は、一律限度額までの支給になります!逆に下限額を満たさない場合は一律下限額まで引き上げられます。
給付金が振り込まれるたび、仕事頑張ってきてよかった~と思えます。
産前の6ヶ月の捉え方
例えば、2022年4月15日から産休に入る予定で、月末締め・翌月25日払いの会社に勤めているA子さんがいたとします。
この場合の産前6ヶ月とは、2021年10月~2022年3月のことです。
4月は1ヶ月丸々働いているわけではなく、これを加味するとほとんどの人が普段の給与より低い金額を元に休業開始時賃金日額が算定されてしまいます。
認識としては、【産前、会社の締め日においてフルで働いている6ヶ月間】と考えていただけたらよいと思います。
もしかしたら地域のハローワークによって認識が違う可能性もあるので、念のため社内担当者に確認して下さいね
不明点は総務部署に相談
出産手当金の時と同様、わからない点はどんどん社内担当者に質問をするのが良いです。
育児休業給付金は、産後かなり長くもらう手当てです。
事前の下調べ不足で『もっとこうしておけばよかった、、、』と思っても手当金額は変わりません。
私は担当者に「手当金を最大にしたいが、何月まで売り上げキープすれば良いか?」とストレートに聞きました。
きっと会社内で適切に立ち回る知恵を授けてくれるでしょう。
投資ワーママの体験談

私の場合は休業開始時賃金日額の算定に2月が含まれていました。私の場合月の営業日が多いほど売り上げが上がる仕事をしていたので、2月の給与(3月支給分)をみてビックリ!!!
前月より10万もサガットル!このペースで下がったら産休前に月給45万割ってしまうよ。。。
大焦りした投資ワーママは総務部へ駆け寄り、上記の相談をしたのでした。幸い3月からは売り上げも戻って給与も回復したので事なきを得ました。そして育児休業給付金は満額もらっています。
しかも毎月○○万円以上はらっていた社会保険料は免除!!
実際入金される金額が少ないなと思っても、保険料や税金がかかっていないので丸々手元に来ることを考えると、とてもありがたい制度です(´∇`)
まとめ
「出産手当金」「育児休業給付金」の2種類、記事を書いてみました。
どちらの手当ても最大限もらうことを考えると
産休に入る月の前月(前出のA子さんの場合2022年3月)までは給与を最大化すること
産休に入るまでに3ヶ月以上給与が大幅に下がる月を作らないこと(有給消化のスケジュールを意識)
この2点がとても大切になってくるかなと思います。
月、というのは月末締めの会社ならそのままの意味でよいのですが、10日締めや20日締めの方の場合は締め日~締め日というくくりで考える必要がありますのでご注意を
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
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